散歩
アバウトに数えて、2年ぶりぐらいに散歩というものを致しました。
理由はいくつかあって、ひとつはきょうの天気が珍しく快晴だったこと。
ひとつは最近越してきた家のすぐそばに河川敷があって、前から綺麗だなと思って気になっていたこと。
ひとつはこれからあっという間に冬になり、徒歩移動もままならなくなる前に歩いておこうと思ったこと。
その他にあと3つぐらいの動機。
ふだんは時速60キロで素通りしている道も、一歩一歩ゆっくりと踏みしめることでいつもは気付けなかった風景のうつくしさや、みずみずしさや、においや音や空気の温度やしめりけが、全身の感覚という感覚を刺激し、至極リーズナブルな形で感動というものをおぼえる結果となりました。
特別遠出しているわけでもなければ、演劇や音楽を鑑賞しているわけでもなく、何も劇的なできごとはなかったけれど、些細なことで心と体は大きく動かされるものなんだなって思いました。
スピード感をもって効率的にものごとを動かすことは重要だけれど、そのことによって見逃してしまうものも中にはあって。
ましてや、常に効率が正ではないのが日常の暮らしだととらえるなら、非効率なものごとも「遊び」として愛するような姿勢をもちたいと思いました。
このままの流れで、川べりで飲酒したらよりあっぱれな気分になれると考えましたが、良識ある社会人の行動からは逸脱すると思い留まるに至りました。
夏ならやってたかもしれないですけど、何せ寒いし。
最近2014年を振り返ったのですが、楽しかった思い出といえば遠出したことと飲酒したことぐらいしか思いつかなかったので、2015年は感覚を研ぎ澄まして、一日一日を大事に過ごすことを目標としたいです。
それはすぐにはできないことかもしれないけれど。