beautiful and wonderful

愚痴を書くブログ

ご自愛ください

歳をとるごとに何をもって頭がいいとか悪いとか言うのか段々よく分からなくなるけれど、迷うっていうことはすなわち、いろんな選択肢を並べた上でそれぞれにそれぞれの魅力を見出しているわけなので、いろんなモノへの魅力を見出す能力には長けている場合が多いんじゃないかと思います。それすなわち生きていく上では「決断力がない」と一蹴されてゴミ箱に投げ捨てられるような、どん底の価値の無能の人では決してないんじゃないかと僕は思う。でも逆に、何に対しても魅力がまったく見いだせないタイプの迷い人もいるかもしれないが、その人は多分まっとうな人生には向いてないので絶望を主題にした芸術家とかを目指した方がいい。

あと決断したのにあとあと後悔するパターンもあるじゃないですか。後になってなんであっち選んだんだろう。別のほうにしとけばよかった、みたいな。でも決断したってことは、その時点でいろんな要素をひっくるめて「これだ!」って思える自分の中での最適解を選択したわけなので、決断する前の自分にとってはあくまで一番正しかった。でも結果が出てみたら、それはもしかしたら間違いだったのかもしれないってことに気付いた。って話で、もう結果ありきなのです。

だからあくまで将来を見て突き進むつもりなのなら、過去の自身の決断に対する結果を受けて反省して前に進もう頑張ろうって言って張り切り続けることも大事だと思うんですけど、別に前に進み続けることばっかりが正義じゃないと思うんです。あえて後ろ向きになって、決断した時点での自分自身の葛藤や、決断するまでの過程や、すごい迷ったけど決断できた、そんな自分をもっと愛してあげてもいいと思うんですよね。過去の自分をもっと振り返ろう。結果ばかり見ないで過程にも目を向けてみようではないか。自分自身のことをなにか批判されたり怒られたって、それは過去の自分が正しいと思ってやったことなら、いや、あの時の自分にとってはあれが最適解だったんスよ、でもそういう風に言われるんならちょっと次から気をつけてもいいかな…!みたいに別にクヨクヨしなくて済むと思うんです。そういう形で自分自身に少しでも強く愛着が持てるようになるのではないかと思います。各自どうかご自愛ください。