beautiful and wonderful

愚痴を書くブログ

こんこんと湧き出る

生きていくことへの活力や、エネルギーはどこからやってくるのか。楽しいと思える経験を目前にすると人は強くあれる。目前に期待が控えると人は活力に満ちる。ではそれ以外の場合は。ぼくは山とか自然が好きでよくトレッキングまがいのことをしますが、湧水に出会うと必ず立ち止まるのです。無条件でこんこんとわき出てくるのがおもしろいから。別に誰が期待してるわけじゃないのに、奴は延々と湧き出し続ける。きっととんでもねえ天変地異が起こるまでそれはもう同じ調子で、無条件でこんこんと湧きつづけるつもりなのだろう。だから湧き水はすごい。
職場の環境を向上しましょうみたいなサークルが職場内で立ち上げられ、有志で参加しないかという誘いが来た。ぼくは純粋に面倒だと思ったのと、異動が目前に見えてるなかで去り行く職場のためにそこまで熱心にはなれないと思ったので、勧誘をスルーした。後日、ぼく以外の若手社員が全員エントリーしていることを聞かされて可笑しくなった。それをやったからと言って給料があがるわけでもないのに全員エントリーするとはすごい意志の湧き出しようだと感心したのと、この先若手がみんなそこに向けて決起するなかで、自分の肩身が保たれるのかという一抹の不安がよぎった。でも不安がよぎるというのもよくよく考えてみたらおかしな話である。ぼくが面倒だと思ったことをやらないという選択をしたことと、ぼく以外の意識を持った有志が集まって、面倒な課題にも立ち向かおうと決起したこととは全く独立した事象である。協力できるところは協力するが、そもそもそこは独立しているのだからぼくの知ったことではない。
どこまで行っても気力の量などというのはそのときの気分次第である。困難な課題をがんばろうというような強靭な意欲が、無条件に、湧いてくることなどない。就職活動で社会人をがんばりますと決心してみた。薔薇色の社会人生活を空想してみた。そうきたところで、2年目にもなればルーチンを何事もなく終え平和に過ごせるよう手を回すことに懸命である。給料が満足に貰えるなら一番楽なところで安住しておりたいと思います。それでも一般社会人としていち企業人として、社会的には一級とされる立場におれるのだから立場というものもどこかたよりない指標に思える。だから立場を絶対的なものとして論ずるのは愚かだと思うのであります。意欲的な人間が常に一級の立場にいるとは限らないし、逆に一級の立場にいる人間が常に意欲的であるとも限らない。A is Bの単純な公式で語れることのほうが人間に関してははるかに少なく、すべては独立して無限の3次元空間に浮かんでいるようなものだと捉えている。