beautiful and wonderful

愚痴を書くブログ

スタンプラリー

道の駅スタンプラリーというものをやっています。
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/stamp0.htm

自分の車を持ってからドライブが死ぬほど好きになってきたのと、昔からポケモンシールとかコレクションするのが好きだったのが相まってこれが非常に面白い。連休ができるとこれのために出かけると言っても過言ではない。もちろんコレクションしたスタンプ帳を眺めるのとか、いかに戦略的に集めるかみたいなコレクション本来の楽しみもさることながら、道の駅巡りという趣味の特性上、集める道のりの上ではその地域を知るきっかけになる仕掛けがいっぱいあって、結果として集めたスタンプの分だけ嫌でも多くの場所について詳しくなる。

ただ難点としては、道の駅が閉店するとスタンプが押せなくなるというゲームのルールがあります。昔は24時間いつでも押せたらしいんてすが、どこかの不届きものがなんらかのイタズラ行為を繰り返したために、閉店後はスタンプを置かないという全国ルールに統一されたらしい。困るのはいつも真面目な側の人間ですね。

それでだいたいの道の駅は18時くらいに閉まっちゃうので、間に合うように計画をたてなきゃなんないわけです。それを目的にすると、夕方ぐらいからの行程はおのずと急ぎ足になってしまい、結局スタンプだけ押して風のように去ってきた町や村がいくつあったことか。でもまあ、そもそも道の駅スタンプというターゲットがなければいかねえような村も結構あるので、ついでにションベンして、コーヒーでも買って、ソフトクリームも買う人が何人かに一人はいることを考えれば地域振興的にはそこそこいい役割を果たしてると思います。

ただもうひとつ言うならば、道の駅にも賑わってるところと閑散としたところの二種類があって、話は閑散としたほうに関してなんですけど、レジに座って客もそんなに来ないのでボーッとしてる店員(中年)がわりとどこにでもいるんですが、彼らは何を毎日楽しみにして生きてるんだろうって思いました。給料はどこからでるのか知らないけど一応働いているので生活はできてるのだと思いますが、別に地域のために頑張りたいとかそういう意欲も感じられないし、お金ためて田舎から出てキラキラするの私!って感じの歳でもない。仕事以外に楽しみがあるのか、よくわかりませんが、少なくともそこに何時間も飽きずに立ち続けていられるのが不思議だなあと思いました。歳をとるとわかってくるものなのかもしれません。例えばプロスポーツ選手が勝利を目指して戦い続ける気持ちは(僭越ながら)少しわかる気がするし、あるいは意識の高い学生がFacebookで自らの活動を報告する行動は、自己顕示欲という名の水資源を溜め込んできたダムから放水が始まりましたよ~~って状況なのもかろうじてわかる(ここでわざわざダムの話をしたのは、北海道はいいダムがいっぱいあるんですよ)。生真面目な人間が鬱になりやすいのも理解できる。でも道の駅の暇そうな店員のことはなんとも理解できない。それに関して、ちゃんと仕事しろ!とか怒る気などはさらさらなし。職に貴賤なしというし、それはそれでそういう立派な仕事だと思います。ただ理解できないことも世の中にはあるなあと思いました。なんとなく、一瞬一瞬を無駄にしたくない!って思っちゃうのは若いからこその考え方なんでしょうか。不思議ではあるけれども、杭のように出てくる存在ではないので別段鼻につくというわけでもなく、そもそも僕の暮らしには大きく影響を及ぼさないものなので印象にも焼き付かず、地域のひとつの風景としてあるのみ。出る杭は打たれることもありますが、出ない杭はどんなに面白い形をしていても打つのを忘れられてしまう。僕は道の駅の光景を見て、その瞬間だけ少し気にして、エンジンをかけるとすぐ忘れる。スタンプだけ押して風のようにその場を去るのです。次のスタンプを押さなければならないので。