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愚痴を書くブログ

時給780円から始まった労働生活

時給780円の大学時代

大学生になって初めてバイトをしたのが会員制クラブのキッチンで、地方だったのもあって時給は780円スタートだった。それから数カ月の試用期間を経て800円に上がった。さらに1年少し勤めた頃に、労働組合とのなんだかんだがあったのだと聞かされて、仕事内容は変わらないのに50円上がった。

当時は800円かそこらの時給も、自分にとっては大サービスのようなものだった。それこそ最初の頃は右も左も分からない状態で、キッチンのチーフなどにどやされながらおそるおそる調理補助の仕事を進めていた。店にとって自分が大きく貢献できたような実感はないのに、それでも850円×4時間で1日のバイト代はおよそ3,400円。週2~3日入って月に3~4万円ももらえた。当時大学生の自分にとってはおそろしいほどの大金であった。忙しい時はもっと多くて、頼りにされていた最後の頃は7万円くらい稼いでいた記憶がある。

 

時給1,200円の正社員1年目

昨年就職して、安定して月給が入るようになった。新卒正社員としてはおおよそ平均的か、むしろ少し多いぐらいの給料を月々貰って仕事をしている。夏と冬にはボーナスまで戴いて、何不自由なく、むしろ少し贅沢なぐらいの暮らしができている。

時給にしておおよそ1,200円程度。残業すれば25%上乗せ。深夜22時を超えるとさらに25%割増し。何かの間違いが起こってしまって22時から24時までの2時間を残業にあてれば、それだけで学生時代の5時間分に相当するぐらいの給料がもらえるわけである。

「正社員」となり責任が増した、とはいえ仕事は仕事。これだけ給料をもらっている今となっては、大学時代に時給800円台で満足していたことが嘘のようだし、今から800円で働いてくださいと言われてもそれを引き受けるかどうかは疑問である。あの当時はあんなに尊かった「800円」が、今となってはほんの微々たる額に見えてしまう。単純にしんどさで言えば今の仕事とそう大きな違いがあるわけではないのだが。

 

年収1,000万円とは

年収1,000万円稼ぐ人の時給はどれぐらいなのか試算。ボーナスで150万円ぐらいもらってるとすると、単純計算で月に70万円以上の稼ぎが必要となる。定時就業が160時間で、残業が40時間あるとしても、単純な時給は3,500円ぐらい。エライ額です。たった1時間の労働で軽自動車のガソリンは満タンになり、ちょっといい散髪屋でサービスも受けられる。映画も2人で見られる。

それだけの給料がもらえるとすごく豪勢な暮らしが出来るのだろう。貯蓄が増えて将来も安泰である。

ただ、(あくまで独身でいる分には)今の1,200円かそこらのままでも比較的満足だし、これから仮に昇進して給料がどんどん増えた時に、暮らしは豪勢になっても「満足度」がそう増えるとは思わない。それって幸せなことなのかなーと思ったり思わなかったり。

 

これから考えるお金の使い方

暮らしぶりは一旦豪勢になってしまうと、元に戻すのはなかなか難しいというのを聞いたことがある。収入が上がっても、暮らしぶりを現状のままで留めておくことができれば、貯蓄は増える。逆に、収入が上がった以上に遣いすぎてしまえば、金銭的余裕はなくなってしまう。

自分の話をすれば、残念なことに「学生」から「社会人」になって、お金が増えたことでやっぱり使い方は変わってしまった。飲みに行って会計が10,000円を超える機会も増えたし、何より、それに対して「まぁ、社会人だからそういうもんだよね」と特に何の抵抗もなくなってしまったことが大きな変化かと思う。さらに時が経ち、それがさらに豪勢になっても、「昇給したしそういうもんだよね」になっていかないようにしないとなぁと思ってはいる。

思ってはいるが。