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愚痴を書くブログ

山形

山形に向かっている。

山形県出身および山形県に縁のある方々には非常に申し訳ない話だが、正直山形県って東北六県で最も影の薄い県だと思っている。そのユニークなフォルムから小学生の間では北海道と沖縄に並ぶ認知率だという青森県。本州一の巨大な領域を誇り日本最多となる8駅もの新幹線駅を擁する岩手県。東北のN.Y.C.こと仙台を県庁所在地とする宮城県。なすび、三瓶、ゴー☆ジャスなど、個性的な芸能人を次々輩出し、今や世界的知名度福島県。神の使いが「悪い子はいねがー!」と猛った結果、若年層が流出し本当に子どもがいなくなりつつある秋田県インパクトのあるこれら5県に対して、山形県の印象は薄いと言わざるを得ない。出身地の隣県ながら、住んでいた頃から「ウド鈴木の地元」ぐらいの印象しかなかったのが正直な話。普段、日常生活において山形について考える機会はそうない。

そんな山形も、調べてみるとなかなか魅力が多いことがわかる。さくらんぼが有名だが、実は洋梨の生産量も日本一、桃やブドウもかなりの上位につけている。芋煮や板そばなどの独特な食習慣があり、米沢牛は日本屈指のブランドでもある。また日本百名山鳥海山蔵王山、月山、朝日連峰飯豊山、吾妻山が県内もしくは県境に存在している山岳県でもある。さらに特筆すべきは、県内全市町村で天然温泉が湧き入浴できるという温泉王国であった。過去形なのは、新庄市に一軒あった天然温泉施設が2017年末に老朽化で閉館してしまい、今年からは新庄市だけが温泉の空白地となっているためである。

https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171130_53002.html

ともあれ温泉が多いのは確かで、中でも銀山温泉なんて今風な表現を使えば「日本一フォトジェニックな温泉街」と言っても過言ではないだろう。

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http://nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/1801/08/news022.html

これだけの魅力がありながらも、こちらから本腰を入れて調べてみないとなかなか目に入ってこないあたりがPR下手な東北民らしさなのかもしれない。

ここまで山形を持ち上げに持ち上げてきたが、一方でやはり自分の住んでいた土地のほうに強い魅力を感じてしまうのも人間の性かもしれない。だいたいなんで鳥海山の山頂は県境と見せかけておいて完全に山形側にあるのか、秋田県に生を享けてから28年の歳月を経ても未だ腑に落ちていないし、海側が極端に短いビジュアルもバランス感覚を欠いているとの評価を下さざるを得ない。今日は蔵王山に登ります。

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