レールの話
最初の3年でレールを踏み外した方が仕事人生は面白い - しろぐらまー
当方もうすぐ会社員2年目ですが、自分が最近思ってたことをほとんど代弁してくれてた。
お金が、成果と労働時間への対価なのは、会社員だけだ。
会社での労働時間に縛られず、アイディアへの報酬への対価としてお金を手に入れる方法も、知られていないだけでたくさんあるのだ。
だけど、高学歴だと、意外とそのことが分からない。
「大企業で正社員として働く」もしくは「社会的に成功していると認められる形で働く」ことしか選択肢にない。
お金の稼ぎ方とか生きる方法とかって無限にあると思うんですよ。知らないだけで。それを就職活動中の自分は分かっていなかった。分かっていなかったし、そもそも、在籍している大学が大学だっただけに、上場したりしてる会社に就職して、トントン拍子に昇進して、偉くなるのが至高の人生だと思ってた。だから、もっといろんな生き方を探ろうとするスタンスを持っていなかった。
でも考えてみたら「社会的に成功していると認められる形」なんて、多くの人からそう「認められている」だけの話。別のもっといびつな形の働き方だって、自分がそれを成功なんだと思えば成功だし、そもそも成功することにこだわらなければ生きるスタンスなんて無限大にあるんだって思った。
レールに乗ってグングン昇進していく人生がつまらないとは思わない。むしろ、今からでもそうなれるならそうしたいし、家族からしても安心だし、そういう人たちが世界を回してると言っても過言ではない。だから否定はしないし、そういう夢を持って突き進む学生がいたら応援したい。
でも将来に大きな夢があったって、いつも向き合わなきゃならないのはもっと小さな一日一日で。がむしゃらに突き進んでいけばいつの日か積み重ねられた一日一日もあっという間だったなぁと言って笑える日が来るのかもしれないけれど、どうしても叶えたい大きな目標があるかと言えば別段そうでもないし、そもそもその夢のために消費される一日一日のほうが可哀想だな、もっと大切にしてやらないとな、と自分なら思ってしまう。それなら、賃金を得るために、もしくは、「ステップアップ」していくために消費されるだけじゃなく、もっと楽しくて充実した一日一日の過ごし方を追求してみたいなと思うわけ。
「こんなに天気がいいのに、仕事があるって考えると、なんか台無しですよね」
ある日、職場に併設している配送センターの社員の人とすれ違いざまに挨拶したとき、その人がボソッとつぶやいてた言葉が印象に残っている。朝の仕事が始まる前は、空が晴れていたって曇っていたっていつだって気分が重い。仕事が終わってフリーになればもう夜だし、都市の空は明るくて星もよく見えない。空が晴れたことを純粋に喜べないのって生き物として異常な状態なんじゃないかと思ってしまう。そんな「異常な状態」をよしとしたまま、何年も生きていきたくないなって思うわけです。
プライドが高ければ高いほど、苦しい。
大学時代とか入社当初は、それこそ今思うとプライドの塊みたいなものだったけど、職場で揉まれるうちに徐々に無駄なプライドは融解していった。その点で、今の会社に就職して良かったと思っている。あと、サラリーマンとして生きていくことの実際のところを知ることができて、大学卒業時に「約束されていた」将来と、就職に関して持っていた価値観とに疑問を持つことが出来たのも、就職したからこそできたことだったと思う。だから就職してここまでやってきたことに後悔はしていない。その上で、これから先の働き方として、レールに乗って惰性で進むだけじゃなくて、自らレールを外れる選択肢も考えている。
関連して、前に読んだ記事で面白いなって思ったのはこれ。